久しぶりの集まりの帰り道

あなたにも、こんな帰り道はありませんか。
久しぶりに顔を出した集まりで、
何年か会っていなかった知り合いが、
今は前とまったく違う仕事をしていると聞いた。
楽しそうに話す顔を思い出しながら、
帰りの電車で、
自分のこの数年を振り返る。
同じ席で、同じ顔ぶれと、
同じような話をしてきた。
手を抜いてきたわけではない。
任されたことは、きちんとやってきた。
それなのに、自分のところには、
新しい話が何も届かない。
「自分は、巡り合わせが悪いのかな」と、
窓の外をぼんやり眺めたことは
ないでしょうか。
けれど、動かない毎日の理由を、
運のなさだけで片づけてしまうと、
見えなくなるものがあるのかもしれません。

少しだけ顔見知りの人
先日、僕はウェブメディアのSTUDY HACKERで、
巡り合わせを、運ではなく
人とのつながり方から考えるコラムを読みました。
※出典元は、末尾参照
そこに、こんな研究の話がありました。
転職のきっかけになりやすかったのは、
親しい人よりも、
少しだけ顔見知りの人だった。
アメリカの大学の研究チームが、
仕事用のSNSで約2,000万人を調べた結果です。
まったく知らない人ではなく、
共通の知り合いが何人かいるくらいの相手です。
僕の言葉で言えば、
顔と名前は知っているけれど、
ふだんは連絡をとらない人です。
転職を調べた研究なので、
すべての人に当てはまるわけではありません。
コラムの筆者も、
運のすべてを変えられるわけではない、と書いています。
いつもの顔ぶれと過ごす時間
読みながら、僕は、
冒頭の帰り道の場面を思い浮かべていました。
気心の知れた人と過ごす時間は、
安心できて、心地のいいものです。
それ自体は、とても大切な日常です。
けれど、その輪の中だけで過ごしていると、
入ってくる話も、
耳にする言葉も、
似たものが続くのかもしれません。
閉めた窓の内側で、
風が入ってこないと感じている。
そんな状態に近いのだと思います。
巡り合わせが悪いというより、
話が届く通り道が、
少し細くなっているだけなのかもしれない。
僕は、そう考えました。
運より変えやすいもの
巡り合わせを、運か努力かの
どちらかだけで考えなくてもいい。
この研究を読んで、僕はそう思いました。
いまの仕事に取り組むのとは別に、
話が自分に届く通り道を、
少し広げておくこともできる。
コラムでも、自分で変えられるのは
運よりも、情報が届く経路のほうだ、
と書かれていました。
記事の提案をもとにした3つの手順
コラムの最後にあった提案をもとに、
僕なりに3つに分けました。
① しばらく話していない人を1人思い出す
元同僚や、前にお世話になった人。
顔見知りくらいの距離の人を、1人だけ。
② 短い挨拶を送る
「ふと思い出して、連絡しました」。
書き出しは、それくらいの短さで。
③ いまの仕事について意見を聞く
返事が来たら、
自分がいま取り組んでいることについて、
相手の意見を聞いてみます。
いきなり、いい話がないかを聞くより、
連絡する理由がはっきりする、
とコラムには書かれていました。
今さら連絡するのは気まずい。
そう感じるのは、自然なことだと思います。
コラムで紹介されていた別の研究でも、
はじめは気乗りしなかった人が多かったそうです。
けれど実際に連絡すると、
思っていた以上に役立つ話が聞けたとのこと。
浮かんだ1つの名前
いつもの場所で過ごす時間が長くなると、
話が届く通り道が、
見えにくくなることもあります。
大げさな人脈づくりは、要りません。
少し遠くにいる誰かに、
短い挨拶を一通届けてみる。
あなたの連絡先の中に、
しばらく話していない名前はありますか。
「あの人、今どうしているかな。」
そう思って名前が浮かんだなら、
それがもう、最初の一歩です。
今日は、それで十分。
誰に連絡するか迷ったら、
いまの人間関係を10の質問で書き出すシートもあります。
→ いまの人間関係を10の質問で書き出すシート

出典
– 発行元:STUDY HACKER(株式会社新恵社)
– 公表日:2026年10月17日
– 正式タイトル:
「巡り合わせが悪い」を科学で考える。
いい話が舞い込む人は、運より「つながり方」が違っていた
– URL:
https://studyhacker.net/weak-ties
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